FUMA FEST vol.4 エイサー8戦への思い③

前回からの続き。

エイサー8はいつもデルフィンアリーナ前でマスク姿で一人、呼び込みをしていた。

それが自主的なのか、会社からの指示だったのかは分からないが、一番キャリアが下にも関わらず沖縄プロレスの正式な所属選手じゃなかった俺は、そういうささいな雑用などもエイサー8に甘えてしまっている部分があった。

半分ノイローゼ気味になってから、ちょっとしたことがきっかけで俺も一緒に呼び込みをするようになった。控え室で緊張しているより、外の空気を吸ったほうが幾分、気が楽というのもあったと思う。

しかし、これが切っ掛けで、Nちゃんと出会うことになる。

’その瞬間’は今でも脳裏に焼きついている。

太陽の様な微笑みを浮かべた女の子がマスクを被った二人に近づいて来て話しかけてくれたんだ。

「え~、何やってるんですか??その覆面なんなんですか?一緒に写真撮っていいですか?」

「俺たちプロレスラーなんだよ~!ここで試合してるんだよ~!」

「国際にこんなとこあったんですね~!」

年下の先輩は女の子とのトークも俺より一歩も二歩も先を行っていた。

俺はほぼ会話に参加していない。ガチガチに緊張していたのだ。話によると国際通りの居酒屋でバイトしてる彼女も呼び込みをしたり、買出しでこの前を通ったりするようだ。

「こ、今度あの子がバイトしてる店にのみ行きましょうよ~。」

ほとんど会話に参加出来ていないくせにそんなこと言う始末。大学を卒業してから恋愛なんて全くしていなかったが、その瞬間、俺は完璧に人懐こいNちゃんの笑顔の虜になっていたのだ。

以来、待ち遠しいのは週一の休みから、Nちゃんが通るかもしれない呼び込みの時間。かっこいい姿を見てもらいたくて試合も頑張れた。

Nちゃんの働く店に飲みに行ったり、だんだん仲良くなってからはみんなで飲みに行ったりもしたけど、言いだしっぺの俺はろくに会話も出来ず…。結局叶わぬ恋だったが、年下の先輩はアドバイスを交えながら応援してくれた。

「自分で誘わないと意味ないですよ~。」

「返信がちょっと遅くても追いうちメールはダメですよ~。」

試合も何度か見に来てくれたが、最後までエイサー8から勝つ姿を見せる事は出来なかった。

理由はどうあれ、俺はなんとかノイローゼ気味から脱出。自分で言うのもなんだが試合もだんだん調子に乗ってきたのだ。公私共にサポートしてくれたエイサー8先輩のお陰で。

~続く~

FUMA FEST vol.4
Decade of Decadance~FUMA fuckin’10th Anniversary~

◆日時
4月11日(土)16:30開場/17:00開始

◆会場
東京・王子ベースメントモンスター

◆料金
オールスタンディング5,500円(当日6,000円)
※入場時ドリンク代別途500円必要

◆チケット
チケットぴあ・TICKETPAY・TIGET
FC先行販売=1月24日(金)~26日(日)
会場先行販売=2月1日(土)王子大会
一般発売=2月5日(水)

取り置き予約→TIGET

分からない方は hiroo.tsumaki.74@gmail.com までお問い合わせ下さい!

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