「風魔座(映画感想)」カテゴリーアーカイブ

風魔座『スペシャルID 特殊身分』

『スペシャルID 特殊身分』2013年香港・中国

『SPL/狼よ静かに死ね』、『導火線 FLASH POINT』に続く、ドニー・イェンによるMMA・プロレス技をアクションに取り入れた現代劇3部作の三作目。

アクションは言わずもがな素晴らしいものだが、内容的にはマフィア対警察。覆面捜査官のドニーという単純なもので、ストーリー的に上記二作よりは個人的に落ちるかなと言った理由で一度見た後は長らく見ていなかった作品だ。

が、今回見てハッとしたのがラストバトルで、ドニー・イェンが、アンディ・オンにヒールホールドを掛けたシーンだ。

日本公開時、初めてみた頃はきっと、お!ヒールホールドだ!ま、MMA技プロレス技がっちりだからまあ、あるよな。程度で終わっていただろう。しかし、ブラジリアン柔術を本格的に始め、組み技格闘技とその技の背景などもよく考えている今は…、

イワン・ゴメスによってブラジルから日本に渡り80年代にUWFで広まったヒールフックが80年代からから活躍するドニーによって2013年に銀幕で披露される、プロレスも映画もついでに音楽も80年代が好きな俺にとって胸熱シーン。

と大分、見方が大きく変わった(深くなった)!

ドニー・イェンがどの程度、日本のプロレスやMMAを知っているのかは謎だが、ドニーのアクション・チームには著名な谷垣ー・イェンがどの程度、日本のプロレスやMMAを知っているのかは謎だが、ドニーのアクション・チームには著名な谷垣健治さんを始め、日本人も何人かいるそうだからその中にきっとプロレスが好きな人もいるんだろう等と想像まで膨らむ。

同じ映画でも自分自身の背景や環境が変わると見方も変わってくることを実感。元々、好きな映画は何度見ても飽きないタイプだが、最近見ていない映画も改めて見ていきたい。

風魔座『三大怪獣 地球最大の決戦』

『三大怪獣 地球最大の決戦』1964年

金星を滅ぼした、宇宙怪獣キングギドラの初出、シリーズ五作目。

絶対的な強敵、キングギドラを今まで中の悪かった、三大怪獣が協力して挑む。というある意味、王道と言えなくもないストーリー。

そんな三大怪獣は、怪獣王ゴジラ・空の大怪獣ラドン・そして巨大コロネパンことインファント島の守護神モスラ(幼虫)。

この後、正義のヒーローになっていくゴジラですが、人間のために戦うのは本作が初めて。

ラドンと交戦中のゴジラに、小美人ことザ・ピーナッツの翻訳を介し、協力してキングギドラを倒すことを説得する場面では、

ゴジラ「なんで、俺が人間のために戦わなくちゃならないんだ!今までさんざんいじめられてきたのに!」

なんていうセリフも。

逼迫した局面なのに、コントのようで思わず笑ってしまう。

最終的には、モスラの糸で身動き出来なくなったキングギドラを、ゴジラが岩石投げ連打というバイオレンスな攻撃で、宇宙へ退散。

しかし本作の一番の見どころは何といっても、黒部峡谷でキングギドラ世界初お披露目の瞬間でしょう!

当時の特撮技術の全てを出し切ったであろう、炎がキングギドラに変化し出現する瞬間は、今のCGとは違った、美しさがあります。ここの部分だけ何度見ても、何度みても、何度見ても、カッコいい!!!

風魔座『怪獣大戦争』

『怪獣大戦争』1965年

ゴジラシリーズ第六作にしてキングギドラ二度目の出演。

ゴジラ、ラドンがX星人によって地球を飛び出し、宇宙(X星)で戦うというシリーズでも珍しい展開を見せる作品だ。

ただし、本編全体を通し、怪獣同士のバトルよりも地球人対X星人といった部分が全面的に押し出されストーリー展開もなかなか面白い。

最終的には、X星人の電磁波によって操られ地球破壊を繰り返していたゴジラ・ラドン・キングギドラが地球人の連携で支配下から脱出。

我に返った、ゴジラ・ラドン対キングギドラのハンディキャップマッチ。フットワークまで見せるゴジラのボクシング殺法は見物(笑)

喜びの’’シェー’’をやるのも本作が最初かな?

『フランケンシュタイン対地底怪獣』、『国際秘密警察 絶体絶命』といった東宝映画にも出演されている米国俳優のニック・アダムスさんがグレン役で来日出演されていますが、本作公開の3年後に36歳の若さで亡くなられているんですね。

完璧にゴジラ映画の自己アップデートに火が付いたので全作見返したいと思います笑。

さて、今回は残念な一品。

ムービーモンスターEXシリーズのキングギドラ。

頭が、取れててホビーオフで220円笑。

こういうジャンクを買って再生するのが結構好きなんです。

いつになるか分かりませんが、復活させたらブログに載せたいと思います。

風魔座『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』1972年

サイボーグ怪獣ガイガンの初出、シリーズ第12作目。

子供の頃は、ガイガンのお腹にある丸鋸が自分の(ガイガンの)お腹を割いているみたいであまり好きではなかったが、改めてみるとこのタイプの怪獣の弱点とも言えるボディを見事に武器に転じ、体高の低いアンギラスが懐に飛び込んで来た時に、返り討ちにする等、戦いのために洗練されたデザインだったのだと気づく。

本作も地球よりも繁栄していたMハンター星雲が行き過ぎた発達により自滅。Mハンター星雲人自ら、「地球は我々の星と同じ道をなぞるように進んでいる。」と話す部分や、最後の「発達しすぎると、逆に平和を維持するのが難しくなるんだ。」といった地球人側のセリフ等からアンチハイテクノロジー的なメッセージを受け取れる。

バトルシーンは、長めでガイガンと一緒にやってきたキングギドラとゴジラ、アンギラスのタッグマッチ。

未知の残虐サイボーグであるガイガンとゴジラ永遠のライバルとも言えるキングギドラに大苦戦。実は巨大ゴキブリだったMハンター星雲人が死滅し司令者がいなくなって宇宙に退散かと思いきや引き続き交戦。やられまくった末に覚醒したゴジラとアンギラスの連携プレーはゴジラ羽交い締めの所へアンギラスの千本針甲羅アタック。さらにキングギドラの長い首を支点にした裏投げは実にプロレス的だ!これにて、勝機を失った2怪獣は宇宙へ退散。

プロレスがゴールデンタイムに放送されていた時代背景も感じる作品だ。

今回も自慢の一品あり!

BANDAI1990年製の硬質ソフビ。

戦闘のために考えられた美しいフォルムだ!

風魔座『ゴジラ対へドラ』

『ゴジラ対へドラ』1971年

メッセージ性の強かった昭和ゴジラシリーズの中でも本作はその極みとも言えるシリーズ第11作。

ヘドロから産まれた怪獣へドラ。

冒頭から、麻里圭子の歌う主題歌「かえせ! 太陽を」が強烈な印象を残し、本作の方向性を示している。

「鳥も、魚も何処へ行ったの…、」

この作品を初めて見ることが出来たのは大人になってからなのですが、初めて見たときに真っ先に思い浮かべたのは、レイチェル・カーソン著『沈黙の春』。

現代の環境保護思想の源流とも位置付けられる『沈黙の春』が出版されたのが1962年。そして公害から産まれた怪獣をメインにした 『ゴジラ対へドラ』 が公開されたのが1971年と考えるとちょっとぞっとする。

時折、挿入される風刺画のようなアニメーションや、個人的には体感したこのない、当時のディスコ(ゴーゴー喫茶というらしい)やヒッピー文化が垣間見られる所も新鮮だ。

で、肝心のゴジラとへドラの対戦シーンはというと、変幻自在なヘドラの身体と攻撃に怪獣王ゴジラも大苦戦。一時はヘドロの中で溺れ死にしそうになるシーンも。最終的には自衛隊の電極版ととゴジラの放射能で跡形も無くジ・エンド。

しかしながら、ゴジラをも苦しめたヘドラの硫酸ミストで人間が白骨化する描写は子供のころに見たら結構トラウマになりそうだ汗。仮面ライダー等、昭和特撮では子供向けでも似たような残酷なシーンが結構あり時代を感じる。

また、賛否両論を巻き起こしたゴジラが放射能を吐きながら後方に空を飛ぶシーンが見られるのも本作だ。

俺の頭の中では今、けんちゃんの

「こんな汚い海みたら、ゴジラ怒るかなぁ。」

というセリフが木霊している。

さて、今回も自慢の一品あり!

こちらは、BANDAI2006年製ソフビ。

俺が子供のころに欲しかったのは、やはり怪獣ソフビが小型化する前のもっと大きいヘドラだったんだけど、これが中々出回らない。俺がおもちゃ屋で見たのは幻だったんじゃないかとすら思えるが、2006年製と比較的新しめのこちらのヘドラも彩色はいい感じでなかなかお気に入り。しかもどういう訳かこのヘドラも中古市場ではかなり高額で取引されてるんだよなあ笑。俺は、リサイクルショップで数百円で買ったんだけど笑。

風魔座『ゴジラ対メガロ』

『ゴジラ対メガロ』1973年

ゴジラシリーズの第13作目。

好きなんです。メガロ。カブトムシを基調とした独特のキャラクター。ドリルになった両腕。

何度か観てる作品ですが、最近怪獣熱が再熱中なので久しぶりにゴジラシリーズを見返したくなり鑑賞。

この時期のゴジラ映画は基本的に子供向けで内容も明快なものが多く本作もシートピア海底王国のメガロ対地球(というか日本?)の味方ゴジラの図式。

何ですが、ゴジラ側には正義のロボット、ジェット・ジャガーとメガロ側にはどうやって海底王国と繋がっていたのかは謎ですが、M宇宙ハンター星雲からの助っ人サイボーグ怪獣ガイガンが現れタッグマッチに。

今見ると、ここはタイトル通りゴジラ対メガロのシングルマッチでだけで魅せて欲しかった気もしますが、ゴジラ出現時と勝利の後、ゴジラが怪獣島に帰っていく前にがっちりと握手したジェット・ジャガーとゴジラの連携技もなかなか見ものです。

ジェット・ジャガーが羽交い締めにしたところへのゴジラのジョン・ウーキックなんて、誤爆しないかハラハラしちゃいましたよ。ええ。

前述の通り、この頃のゴジラは子供がメインターゲット。

ゴジラの顔もアニメチックで可愛らしく、恐怖の怪獣ではなく人間の味方。動きもコミカルなところが多いんですがそれでいてシートピア海底王国が地上を攻めてきたのは実は、地上での核実験が理由だったりとメッセージ性も強いのが好きなんですよね。

ここからは自慢の一品。

BANDAI91年製の硬質ソフビ。

最近のソフビシリーズはコンパクトにスケールダウンしててコレクションし易いけど、90年代前半までの硬質ソフビはでかくて迫力あっていいんですよね。

91年製だから73年公開以来、未だに映画に登場していないメガロ(97~98年に放送されていたテレビ番組ゴジラアイランドには出てたようです。こちらは見てないのでそのうち見たい)なんで、売られていた当時もそんなに数が出てなかったんでしょうか??ちょっと調べてみたら、メルカリやヤフオクでも当時の定価の3倍くらいで取引されてて驚き。

硬質ソフビは折れやすいという欠点もあるから、状態がいいものも少ないのかも知れません。

自分はもちろん、リアルタイムでゴジラ対メガロを見てないので、メガロを知ったのは、このソフビとおもちゃ屋さんで出会ってだったと思います。買ってもらって良かった ヽ(○´w`○)ノ. 今でも宝物です ヽ(○´w`○)ノ.